本はごはん。
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はじめは「不倫ものかぁ…、不倫ものねぇ…」と思ったのですが
タイトルの「十年」がやっぱりインパクトあるなぁと思い、読んでみました。
10年越しの不倫をしている当事者、もしくはその周辺の人々に取材した
ドキュメンタリーものですが、これが思った以上におもしろい。
なかなか著者の観察眼と洞察力が鋭いです。
取材対象者から実際に出てくる言葉だけでなく、彼女たちの背景にあるもの
にも必死に目をこらしています。
ただ、沢山のケースが紹介されていますが、成就したケースが1件もないのは
ちょっと不思議な感じもしました。そういうケースではなかなか取材に応じ
ないのかもしれないし、それがふつうだとも思いますが。
「依存」とか「自立」と言うことについて考えさせられます。
女性が経済的に「のみ」自立できても、結局のところそれは「都合のいい女」への近道でしかなく、
では精神的にも自立「できている」と自己評価する女性が、「私は不倫でいい」と納得ずくで
関係を成立させた場合、妻子を持ちながらそういう女性との付き合いを10年以上にもわたって
継続することのできる既婚男性という存在が私には甚だ不思議で、
その場合はその既婚男性も精神的自立が果たせていないのではないかと、そしてそんな男性を
選んだ「自称自立した女性」は、本当に自立できているのかと疑問に思ったりもします。
まあ不倫に限らず、自分の人生ですからその選択に付随するリスクと責任を自分で背負う覚悟
があるのならいいんじゃないでしょうか。
結局のところ、自分は何を求めるのかという価値観の問題のように思います。
それと、「愛」「恋」をどう定義するか、かな。
「不倫」ということを全て頭から否定するつもりはありませんが、周りや相手や問題や、そして
なにより自分自身から逃げてたら、ずるずる行くばっかりじゃないかしら。
不倫だけでなくて、結婚も同じだと思うけど。
「十年不倫」 衿野 未矢 ★★★
タイトルの「十年」がやっぱりインパクトあるなぁと思い、読んでみました。
10年越しの不倫をしている当事者、もしくはその周辺の人々に取材した
ドキュメンタリーものですが、これが思った以上におもしろい。
なかなか著者の観察眼と洞察力が鋭いです。
取材対象者から実際に出てくる言葉だけでなく、彼女たちの背景にあるもの
にも必死に目をこらしています。
ただ、沢山のケースが紹介されていますが、成就したケースが1件もないのは
ちょっと不思議な感じもしました。そういうケースではなかなか取材に応じ
ないのかもしれないし、それがふつうだとも思いますが。
「依存」とか「自立」と言うことについて考えさせられます。
女性が経済的に「のみ」自立できても、結局のところそれは「都合のいい女」への近道でしかなく、
では精神的にも自立「できている」と自己評価する女性が、「私は不倫でいい」と納得ずくで
関係を成立させた場合、妻子を持ちながらそういう女性との付き合いを10年以上にもわたって
継続することのできる既婚男性という存在が私には甚だ不思議で、
その場合はその既婚男性も精神的自立が果たせていないのではないかと、そしてそんな男性を
選んだ「自称自立した女性」は、本当に自立できているのかと疑問に思ったりもします。
まあ不倫に限らず、自分の人生ですからその選択に付随するリスクと責任を自分で背負う覚悟
があるのならいいんじゃないでしょうか。
結局のところ、自分は何を求めるのかという価値観の問題のように思います。
それと、「愛」「恋」をどう定義するか、かな。
「不倫」ということを全て頭から否定するつもりはありませんが、周りや相手や問題や、そして
なにより自分自身から逃げてたら、ずるずる行くばっかりじゃないかしら。
不倫だけでなくて、結婚も同じだと思うけど。
「十年不倫」 衿野 未矢 ★★★
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